「隣の会議室の話し声が丸聞こえで、機密情報が心配...」
「診察室のプライバシーを守りたいけれど、大がかりな工事は難しい」
音漏れの悩みに対し、闇雲に「壁を厚くする」のはおすすめしません。原因に合わない対策を選ぶと、数百万円かけても解決しないケースがあるからです。
本記事では、音響設計の視点から3つの対策を徹底比較。あなたの環境に最も「コスパ良く」効くガイドをお届けします。
1. 音漏れ対策の基本「ABCルール」とは?
オフィスやクリニックの音響設計には、**「スピーチプライバシー(会話の秘匿性)」**を守るための3つの基本原則があります。

- A:Absorb(吸音)
グラスウール等のパネルを壁に貼り、音の反射を抑える。室内の「響き」を減らす。
- B:Block(遮音)
壁やドアを補強して音を物理的に遮断する。隣へ突き抜ける音を減らす。重い素材ほど効果的。
- C:Cover-up(サウンドマスキング)
周波数を考慮した音をスピーカーから流し、会話の内容を「生理的に」聞き取りにくくする。
【注意!】吸音と遮音は別物です
吸音パネルは「室内を静かにする」ためのもので、音を遮断する力(遮音性)はほとんどありません。**「吸音材を貼ったのに、隣から声が聞こえる」**という失敗が多いのは、このためです。
2. 「B:遮音」のポイントと限界
物理的に音をシャットアウトする「遮音」を効果的に行うなら、以下の2つが有効です。
- ① 2重壁の有効性(空気の層で止める)
既存の壁にボードを重ね貼りするより、壁を2重にして間に**「空気層(隙間)」**を設ける方が圧倒的に効果的です。振動が直接伝わるのを防ぐ「防振」の役割を果たすからです。
- ② 重量のある「開き戸」の有効性
ドアは「引き戸」より**「開き戸(スイングドア)」**が有利です。四方をパッキンで密閉しやすく、気密性を高められるからです。さらに、扉自体が重いほど効果が高まります。
⚠ 遮音の「限界」に注意

どんなに高価な壁や扉を作っても、以下の場所から音は漏れます。
- 天井の隙間(欄間・空調の隙間)やドア下の数ミリの隙間
- システム天井(グリッド天井):天井材が軽量で、かつ天井裏が隣室とつながっているため、物理的な遮断には天井裏までの大規模な「遮音壁」工事が必要です。
3. 【比較表】サウンドマスキング vs 吸音 vs 遮音
対策方法 |
効果の目的 |
費用感 |
工事の有無 |
|
遮音(壁の強化・ドアの改善) |
音を物理的に遮断 |
高(数百万円〜) |
大がかりな建築工事 |
|
吸音(吸音パネル等の設置) |
反響音を抑える |
低(数万円〜) |
マグネット式なら不要 |
|
サウンドマスキング(リリーバー) |
会話の漏洩を防ぐ |
低(19万円〜) |
軽微な配線・設置工事 |
各対策のメリット・デメリット
- ① 遮音(壁の強化、ドアの改善)
- メリット: 完璧に施工できれば、最も静かな環境になる。
- デメリット: コストが非常に高い。わずかな隙間があると効果が激減。
- ② 吸音(吸音パネル等の設置)
- メリット: 声の響きがクリアになり、Web会議などがしやすくなる。
- デメリット: 「音漏れ」自体を止める力は弱い。※音漏れの音量が小さく、室内が響きやすい場合には試す価値あり。
- ③ サウンドマスキング(リリーバー)
- メリット: 後付けが容易で、最も安価にプライバシーを守れる。
- デメリット: 漏れる音そのものを物理的に消去する訳ではない。
- 解決策: 弊社グラムスラムでは事前にデモンストレーションを行い、最適な音量をシミュレーションします。
4. どちらを選ぶべき?(YES/NO診断)
✅ サウンドマスキング(リリーバー)が最適
- [ ] 天井と壁の隙間や扉から声が漏れている
- [ ] システム天井等、天井裏から音が抜けている(賃貸で対策不可)
- [ ] **「何を話しているか(内容)」**を隠したい
- [ ] 予算を最小限に抑えたい
✅ 遮音工事(建築工事)が必要
- [ ] 隣で工事や集会が行われており、その「音量」自体を下げたい
- [ ] 常に「静寂」が求められる環境
- [ ] 予算が100万円以上あり、空調・消防設備からやり直せる
5. なぜ、グラムスラムのサウンドマスキング「リリーバー」なのか?

数ある製品の中で、リリーバーが選ばれるのには理由があります。
- 「不快感が少ない」ヒーリング音
一般的な「ザー」というノイズ(ホワイトノイズ)とは異なり、心地よい**「ヒーリング音楽(アンビエント)」**を使用。集中力を削がず、リラックスできる空間を維持します。
- プロによる精密な音響調整
音漏れの建築特性に合わせ、専門スタッフが1台ずつスピーカー設置計画と音量・角度をチューニングし、効果を最大化させます。
【独自調査データ】リリーバー導入の結果
都内心療内科クリニック様において、診察室から隣接する待合スペースへ漏れ聞こえる音の環境を調査しました。

環境: 壁は天井まであるが、扉の隙間から音が漏れる。診察室と待合室の距離が近い。
項目 |
導入前(未対策) |
導入後(リリーバー使用) |
|
計測音量 |
約52dB(声漏れ) |
約53dB(マスキング音) |
|
プライバシー保護評価 |
評価1(内容が全て分かる) |
評価4(声は聞こえるが、内容は判別不可) |
検証結果
会話漏れとほぼ同程度の音量(約53dB)でリリーバーを使用することで、**「音量は変えずに、会話の内容だけを判別不能にする」**ことに成功しました。
まとめ:失敗しないための「対策ステップ」
- 現状把握:どこから音が漏れているか?(天井?扉?壁?)
- マスキングの検討:まずは安価で効果が高いサウンドマスキングをデモ体験。
- 吸音材の併用:マスキング音の音量が気になる場合、吸音パネルで室内の反響を抑える。
- 遮音工事:上記でも解決しない場合の最終手段。
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