大船駅北口歯科インプラントセンター様_事例
一般的に歯科医院の診療室内は、音を吸収する素材が少なく、声が壁や床などに反射しやすい傾向にあります。 空間の特性によっては、会話が響いてしまい隣のユニットチェアで治療中の患者様の会話が非常に聴こえやすくなってしまう事があります。 とはいえ診療室を個室にする事は、治療器具の関係などから難しいです。
そこで、音のマスキング効果で、生理的・心理的に隣のユニットチェアからの会話を聴こえにくくし、 患者様に安心のプライバシー空間をご提供致す取り組みをさせて頂きました。
BGMの周波数帯域とスピーカーの配置場所を調整
マスキングとは、ある周波数帯域の音が同じ周波数帯域の音を聴こえにくくする、耳の構造上から起こりえる生理現象です。 これを活用し、BGMの周波数帯域を調整して人の声をマスキングしやすいように致します。
また、スピーカーから発せられるBGMは、壁や床などに反射して拡散して患者様に届きますが、 患者様に必要な周波数帯域の音が的確に届くように、診療室とユニットチェアの特性を踏まえて、新たにスピーカーを設置致しました
マスキングには、ある程度の音量が必要ですが、音量を上げることでBGMがうるさく響いては問題です。 そこで、音量を上げても心理的にうるさいと感じられないように周波数を調整いたします。
さらに、治療中の患者様と先生・スタッフ様との会話は妨げられないように調整を行います。
導入後のユニットチェア周辺の周波数特性
導入前と導入後のユニットチェア周辺での周波数特性をグラフにしました。 それぞれ同じ楽曲構成を持っているBGMを流して、隣のユニットチェアで適度な音量で声を発している状態を集音マイクで録音した特性です。
◆導入前のユニットチェア周辺の周波数特性
◆導入後のユニットチェア周辺の周波数特性
導入前は、声の帯域が突出しており会話が目立ちやすい特性となっておりますが、導入後は声の帯域がBGMに重なっておりマスキングされております。 また導入後のBGMの音量は大きいですが、低域に優位になっており潜在的にうるさくは感じません。
聴覚上での確認では、導入後は声がまったく聴こえないということは無く声を発している事は確認はできますが、 具体的に何を話しているのかは分からない安心の音環境となりました。
サービスの詳細は ⇒ サウンドマスキング | 会話漏れを音で聞こえにくくする!