導入の経緯
横浜市指定有形文化財である「ラ・バンク・ド・ロア」様は、大正時代の歴史的建造物をリノベーションした格式高い結婚式場です。
同施設では、建物が持つ歴史的な価値や圧倒的な美しさを、訪れる新郎新婦様やゲストにより深く、直感的に体感していただくための「空間演出」を模索されていました。
視覚的な美しさに加え、「音(聴覚)で時間と空間を紡ぐ」というソニックブランディング会社「RAW arts & culture」と、弊社「グラムスラム」の思想に共感いただき、建物全体の音響リニューアルおよびオリジナル音楽プレイリスト(BGM)を導入いただきました。
導入のポイント(技術的課題と建築音響の調整)
歴史的建造物(文化財)ゆえに、
「壁や天井に安易にビスを打てない」
「配線ルートを露出させて意匠を崩してはならない」
という極めて厳しい建築制限がある中での施工となりました。
施設管理者様と密な連携を取り、建物の美しさを1ミリも損なわない「隠蔽(いんぺい)配線」と、存在を感じさせない小型・高性能スピーカーの選定・配置をミリ単位で設計しました。
各エリアの空間特性に合わせた音響設計のポイントは以下の通りです。
チャペル(大聖堂):音の「反響」を立体感へ昇華。
天井が高く、音が非常に響きやすい(残響時間が長い)空間特性を活かし、弦楽器がコンサートホールのように立体的に広がる音響チューニングを施しました。
式全体の神聖な空気を邪魔せず、自然に空間に溶け込むアンビエントな音楽を選曲しています。

バンケット(披露宴会場):賑やかさと「会話の明瞭度」の両立

華やかな祝宴にふさわしい、1912年(竣工当時)のジャズとクラシックを現代的にミックスした音楽を提供。
ゲスト同士の会話を妨げない周波数特性に音質を調整し、会場内どこにいても均等に音が届く配置を行いました。さらに、賑やかな状況でも司会者や新郎新婦のマイク音声がクリアに届くよう、アナウンス専用スピーカーを別途ラインで構築しています。
* **螺旋階段:コンクリート反響の打破と「第一印象」の構築**

新郎新婦様やゲストが最初に足を踏み入れる象徴的な螺旋階段は、コンクリート壁による硬い反射音が課題でした。
ここでは目立たない超小型スピーカーを死角に配置し、ポストクラシックの音楽を薄く流すことで、不快な反響を抑えつつ、四方から優しく包み込まれるような音響処理を施しました。
導入の結果(ビジネスへの貢献)
伝統的なクラシックやジャズと、現代的なブレイクビーツやアンビエントを融合させた音楽が建物の歴史と完璧に調和し、視覚と聴覚が一体となった「五感に響くブライダル空間」が完成しました。
この音響演出の刷新により、施設の見学に訪れた新郎新婦様へのブランド世界観の訴求力が大幅に向上。
「空間の居心地の良さが、式場の成約意欲を後押ししてくれる」「ゲストからの音響・BGMに関する満足度が非常に高い」と、式場運営スタッフの皆様、そこで指揮を執る経営陣の皆様からも高いご評価をいただいております。
高級レストラン・ホテル・上質な商業空間のオーナー様へ
今回の「ラ・バンク・ド・ロア様」のような歴史的建造物(文化財)での施工をはじめ、グラムスラムとRAW arts & cultureでは「空間の品格を落とさず、居心地の良さを極限まで高める」ためのハイエンドな空間音響デザインを行っています。
特に、以下のような課題を持つ**高級レストラン、ラグジュアリーホテル、会員制サロン、上質なショップのオーナー様や設計デザイナー様から多くのご相談をいただいています。
* **「コンクリートやガラス、高い天井による『不快な反響音』を抑え、ゲストが心地よく会話できる上品なデシベル(音圧)を設計したい」
** * 「内装デザインの意匠(美しさ)を崩さずに、スピーカーや配線を完全に隠したい」
** * 「時間帯や客層に合わせて、空間の空気を一瞬で変えるプロクオリティの選曲・プレイリストが欲しい」
現場のシビアな建築制限や予算、運用トラブルの可能性までをすべてクリアした上で、貴施設のブランド価値(顧客単価やリピート率)を聴覚から引き上げる唯一無二のパートナーです。予算の制限や、現在の内装に合わせた「音響のやり直し」のご相談も承っております。
私たちのサウンドデザインに関するディテールや施工の流れは、下記よりご確認いただけます。
⇒[空間の格を高める「空間音響デザイン・サウンド演出」の詳細はこちら]
ソニックブランディング会社「RAW arts & culture」に関して
音のコミュニケーションデザインを提案するサウンドエージェンシー。TOKYOから世界へ、「音・音声・音楽」を、そして「音関連ビジネス」を広げ、広告代理店、ブランド、メディア、映像制作会社、テクノロジー企業に向けて音をプロデュースします。


